明石君の真っ直ぐな瞳で訴えられ、さすがに困惑したまま返す言葉を探し想いのままに返した。
「…信じるよ‥!!」
ふいに口をついて出た言葉は、自分が吉乃の夢をみて不安に思った時に欲しかった言葉だった。
「そっあ…!
良かった…!!
ここまで送ってくれてありがとう…。
また…今度会ったらお話聞いてね!!」
明石君は私の言葉に…満遍な笑みを浮かべて返した。
「うん…。
あっ…あの…!
一つだけ質問…最後にいいかなあ?
どうして…?
自分が明智光秀って事を信じてもらいたいの…?」
明石君は…うーんと考えて、またにこやかに微笑んだ。
「それは…………。
僕が犯した…罪を忘れないためかな…?」
「そっかあ…。
ありがとう…。
ごめんね…。
変な質問して引き止めちゃって…!」
明石君から帰ってきた意外な答えと、子供とは思えない冷静な態度に驚きと切なさを覚えた。
じゃあね…と手を振りかけていくそのあどけない後ろ姿を見送った後…家路へと続く道を1人歩きながら考えた。

