『武士ドルが斬る!?』〈前編〉



 「うん…。
 実は僕の前世…。
 明智光秀っていう戦国武将だったんだ…。」



 えっ…………!?


 明智光秀という名前に…一瞬顔から血の気が引き…身体が凍りついた。



 「う…そ…??」



 苦笑しながら…悪い予感を払う私の様子を見て明石君は、口元に怪しげな笑みを浮かべた。


 「明智光秀ってしってる?
 あの織田信長の家臣で…本能寺の変で主君を裏切り自害させた…その人の生まれ変わりだってもし言っても信じてるくれる?」


 なぜ私にそんな話を持ち出したのか…意図的なモノはわからなかったけど…戸惑いながらも答えた。


 「うん…。
 知ってるよ…って言っても、お姉ちゃん日本史得意じゃないから詳しくは知らないんだけどね…。
 明石君は…なんで自分の事そう思うの?」


 私の言葉にフッ…と寂しげな表情を浮かべ明石君は答えた。


 「物心ついた頃からずっと見てるんだ。
 それで…パパがおかしくなっちゃった…。

 嘘はついてないのにさ…。


 僕が頭がおかしいって…精神科にもつれていかれた。


 でも結局精神的な病気だからっていって…誰も僕の話を信じてくれないんだ…。

 お姉ちゃんは…信じてくれる?」