「戦国時代…。
夢は…天下統一のために誰もが戦に夢を託し心をはせた。
それとは…うらはらに戦に巻き込まれて散っていく者もいたしね…。
信長公もそうだけど…源平合戦の源義経だって…船を漕いでいた者達を攻撃したから型破りだって…誹謗中傷されてたみたいだし…織田信長公もそうだろうけど…誹謗中傷されてる人って必ず自分の城主から抜け出して平民達と身分関係なく戯れたりしてるのよね…。
さっきの源義経も鞍馬寺から抜け出しては京の都に行っていたみたいだし…その点ではきっと一番民衆の近いとこにいたかもね!!
今の政治家が天下取り出来ないのは…民衆の本音を知らなすぎるからよね!
はい…!この辺で歴史のお話はお開きとしようよー!」
愛がうまく締めくくった言葉に…歴史には詳しくないけれどなんだか興味をくすぐった。
夢の中の殿は…夢の中の私と一緒に新緑を眺めたり…鳥の囀りを聞いたりして穏やかな日々を過ごしているようにみえた。
もし彼が信長公だとして…荒くれ者と言われて恐れられていたとしても…夢の中の彼は、想像もつかない程の表情で優しく名前を呼んでいつも私を力強く抱き留めていてくれた…。

