「同じく国際メディア学部 情報文化コミュニケーション学科2年 板垣です。
架空の人物となり寝言まで言わせたその夢の内容についてお聞かせ下さい!!」
ここに集うサークル仲間は…みんな未来のマスコミになる事を将来の希望として入部しているので‥先程の返答ごときで食い下がる事はないとは思っていたが…板垣記者の質問に私は…夢にみた内容を思い出し顔を紅潮させた。
「ちょっと‥!
顔赤いんですけど~!
本当は…新しい殿方できたんじゃないの‥!?」
「ちょっと‥茅江あんたの方が赤い顔よ!
さっきから飲み過ぎなんじゃないの?」
サークルの友人で市川愛の隣に座りビールのジョッキを片手に飲む徳永 茅江〈トクナガチエ〉が茶化しながら野次を飛ばしたのを見て淀川 未茶〈ヨドカワ ミサ〉がジョッキを取り上げた。
「どうなんですか?」
突然の友人の茶化しさえも手伝い‥みんな一斉に詰めよる。
「はあ~。
わかった…。
わかった‥。」
私は観念して‥今日歴史の講義で居眠りした際に見た夢の内容を覚えている限り洗いざらい話した。

