「そんなモノなの…?」
徳家君の言葉に首を傾けて不思議顔で答えた。
「うん。
何しろ…俺にだって怖い目で睨んでたからね!
兄弟仲良くていいね。」
諷馬の異常な姉想いな行動を打ち明けられ私は徳家君に謝った。
「…ごめんね!
あいつ…!
かなりのシスコンだからさあ…。」
手を合わせてお詫びしたその様子にクスッと笑うと…突然…耳と頬の付け根あたりに軽く徳家君の唇の感触を感じた時だった。
『ガンッ…!?』
トラックの後ろから激しい物音を感じ…私と徳家君は二人ともトラックの後ろに注目した。
「…いま…。
ガンッ…て物音しなかった?」
「うん…。
した…。」
私達は顔を見合わせて喉を鳴らして恐る恐るトラックの後ろに近づき扉を開いた。
開かれた扉には荷物が散乱してはいたが…これといって変わった様子はなかった。
「気のせいかなあ?」
「そうみたいだね。」
2人…顔を合わせて笑った後…徳家君が扉をしめようとした所で戸口の近くが少しへこんでいるのに気づいた。

