「ギャーー!!!!
誰かっ、助けて!!」

悲鳴を上げても誰も助けてくれない。それもそのはず、私は廃墟になった倉庫に連れ込まれてしまったのだ(>_<)
~遡ること30分前~
私は塾の帰り道珍しく1人だった。その日はいつも一緒に帰っている友達が風邪をひいてしまい、10時過ぎに夜道に1人…
「ねぇ、そこのお嬢さん
俺たちと遊ばない?」
ほらきた。この辺治安悪いのよね(((^^;)
「急いでますから」
やんわりと断ってもみても、「ちょっとだけだからさ」
…この人達バカですか!?私断ったよね?話が通じない、よし逃げよう。
「何逃げようとしてんの?」
で今に至る↓
(逃げようとしたらいけないの?100人に聞いたら100人中100人が逃げるって言うよ)

バキッ!!

…?
今何か変な音がしたような…
考えているうちに目の前にいた人が倒れた。
状況が理解出来ないでいると、「大丈夫か!?」
真上から聞いた事のある声が。
「徳永くん?」
クラスメイトの徳永駿だった。
彼を見た瞬間、緊張の糸が切れた。
「ん…ふぅ…うぇ~ん…」
「おっ、おい泣くなよ」
徳永くんは私が泣き止むまで背中を擦ってくれていた。
「もう泣き止んだか?」
「ん、ごめんね。ありがとう」
「ほら、帰るぞ」
そういって徳永くんは私の手を握り、家まで送ってくれた。
その日、私は徳永くんに恋をしました。