「生徒会長の座は渡さない」
「……ふむ」
そうきたか。
予想外の言葉に私は眉をひそめた。
よく見ればこの男、生徒会にいたような気がする。和也さん……会長とよく話していたような。
「……誰だ?お前」
私の質問に、目の前の男は口元を引きつらせてプルプルと肩を震わせた。
「お前……同じ生徒会の人間を覚えてねえのかよ……」
「すまない。自分の仕事を片付けるので忙しくてな」
何か違和感を感じると思ったら、この男、口調が崩れ始めている。
大丈夫だろうか。
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