そーいえば、朝ごはん食べてないや。

目の前のパン屋さんが目に付く。
その横にはカフェがある。

「女子高生でパンオンリーは恥ずかしいかな?しかも立ち食いってねぇ.....」

私は、悩む事なく、カフェへ入ろうとした。そのとき、腕がグイグイ引っ張られる。

「もー、何!?日向!!」
「へへっ、バレたかっ。」
「何の用!?」

日向はニヤっと笑った。

「そんな高いカフェに入るのかよ。」

「えっ?」

そのカフェの名前を見てみる。

「ALL CAFFE!?」

それってコーヒー一杯で千円以上する、
あの"ALL CAFFE"!?

「そ。入ったら、何も頼まず
出てくるのも悪いだろ?」

そー言われるとなんかムカつくなぁ...。

「ふっ、ふんっ、そんなに貧乏じゃないしっ?日向に止められなくても、ここのコーヒー美味しいで有名なんだから!」

そういってコーヒー店へ入って行く。
日向は呆れた顔で見ている

席はガラガラだ。だって高いもん。

ふと、メニューを見ていると、

「コッ、コーヒーいちまんえんっ!?」

定員さんはびっくりした顔で、
こちらを見ている。

あぁ.....やってしまった。
値段も読めないなんて.....

雑誌を読んでいて、
一万円を千円と間違えたらしい。

しょうがなく、テイクアウトのカフェオレを仕方なく頼んだ。

値段は......九千七百円。

豆が高いので、ミルクを混ぜたら、
安くなるらしい.....。

飲んてみると、

「にっがーい!!」

あっ、そーいえば、ここのコーヒーは、
苦いでも有名だった。

そのとき、お腹を好かせた猫が路地裏から、すりついてきた。

「かっ、可愛い〜♡」

じっと私が持っている、カフェオレを
見ている。

「あっ、それはっ....。」

思わず猫を振り切ると、カフェオレを
落としてしまった。

それを猫は嬉しそうに、舐めている。

「私の九千七百円〜.....」