「!」 『そっちの』スイッチが入ったのは間違いではなかったみたいで。 急に暗くなる視界。 はっと気付いた時には、彼のドアップ顔が視界いっぱいに広がっていた。 「―――え、あ…んっ!」 甘い甘いキスが降ってくる。 大好きなキミの、柔らかい唇… 「ん、ぁ…っ」 二人の唇の重なる音が部屋に響く。 柔らかい感触なのに、強く感じてしまう。 …だめ。 溺れる――――… 私は掴まれていない方の手を必死に動かし、彼の胸にしがみついた。