沢山のありがとうを君に


「洸太が通ってる高校ってどういうところ?」


「馬鹿校って言われるけど、明るい奴らばっか居る高校かな」


「楽しそうなところだね」


「美幸が行ってた学校は?」


「進学校で勉強が出来ないと省かれるような学校。けど、面白い人たちも居たよ」


「そんな学校俺なら無理だな。勉強できねぇし」


「いかにも勉強は嫌いですって感じだもんね」


「馬鹿にしてないかそれ」


「馬鹿にはしてないよ。そういうのもいいことだと思うけど」


「そうか?」


「うん」


洸太と話してると嫌なことが全て笑い話に出きる

確かに前の学校は世間から見たら頭のいい学校で生徒達も優秀な子ばかりとか思われてるけど、実際は全然違ってるし

窮屈だったなぁとは今になって思うところもある

けど、それなりに楽しかったこともある

似たり寄ったりかな


「ここが俺ん家」


「家大きいね」


「そうか?」


「うん」


普通の家より大きいですよね

洸太ってお金持ち?

まぁ取り合えず今日からお世話になることだし、きちんと挨拶をしないと