お母さんは大丈夫と言っていたけど、遠い親戚に借金しやっとの入学だった。 「ここが明陽高校…」 これからあたしはさらに勉強して、奨学金で国立の大学に進学してお母さんを幸せにするんだ。 「よし、最初の目標は学年トップだ!」 少女マンガでよくあるような恋なんてしてられない。 そんな暇あるなら勉強してるほうが将来の役に立つじゃん。 「なんだあのデカ女」 こうして新たな出会いの予感と共にあたしの高校生活は幕をあけた。