まだうーん…と考えていると、



あたしを呼ぶ声がした。



声がした方を振り向くと、




「綾斗くん!」




小さく手を振って、ペコッと会釈してきた。



そしてスタスタとあたしの方に近付いてきて、




「あの、昨日言ったことなんですけど…」




綾斗くんは頬をほんのりピンクに染めてそう切り出した。



ん?昨日…?



何の話してたっけ…?



?とあたしが首を傾げると、




「あの、ケーキ食べに行くって話です。」




そう言われて、あぁ!っと納得した。



あたしってこんなに記憶力が悪かったのか…