状況がまだ理解出来ていないけど、あたしは反射的にガバッと上半身をおこす。




「えっ!?
なな、何で真紘が…!」



「昨日、璃子さん(姉)がコレくれた。」




真紘が、チャリッ…と音をたてて見せたモノは、



あたしの家の鍵だった。



お姉ちゃん、何してくれてんの…。




「……いつ会ったの?」



「昨日、帰ってきたら璃子さんが俺ん家の前にいたんだよ。
『萌は朝弱いから、いざとなったら部屋まで突撃してやって♪』って、コレもらった。」




お姉ちゃん何してくれてんの!!