着替えを終えて、 髪を整えて、 朝食を食べて、 歯磨きをして。 それでも、学校には全然間に合うというのに、 二人は早すぎるのだ。 そして鞄を持って外に出ると… 「……まだ待ってたの?」 「当たり前だろ。」 玄関で、待ちくたびれたように座っていた 千尋と真紘が目に入った。