そしてまた野球部の方に視線をやると、 千尋は楓くんとハイタッチをしてて、 真紘はベンチに座ってじっと、ある場所を見ていた。 どこ見てんだろ…? 真紘の視線の先をたどってみると、 サッカー部の人たちがいた。 ………もしかして、サッカーやりたいのかな? 勝手にそう解釈したあたしは、真紘の前まで歩いていき、 「サッカー、やりたいの?」 そう聞いた。 だけど返ってきたのは、 「んなわけあるか。」 そんな言葉だった。