「行きたいっ!」 あたしは目を輝かせながらそう言った。 その言葉に、綾斗くんの顔もやわらかくなって、 「じゃあ、詳しいことは明日にします。 千尋先輩を待たせるのも悪いので。」 綾斗くんは千尋に視線をやり、 ぺこっとお辞儀をしてから自分の部活に戻っていった。 「また何か楽しそうだったけど、 何の話?」 「えっ…、ううん!何でもない!!」 待たせといて雑談してたなんて言いづらい… 今度こそ野球部の方に足を向けると、 ―――――カキンッ!!