そしてあたしたちは野球部が活動しているグラウンドへとやって来た。
「あ」
野球部のとこをジーッと見ていると、
千尋と真紘がいた…。
「やぁ、パーフェクトツインズ!
今日は野球部の助っ人に来たんだね!」
円香が、あたしの気も知らないで二人に話しかける。
はぁ…、別に大したことではないけどさ…。
さっきの真紘を思い出すと、
真紘と顔をあわせるのが気まずい。
「あ?
何で萌までいんの?」
「な、何?
きっ、来ちゃいけなかった?」
あたしはつい、真紘と視線が重ならないように逸らしてしまった。
それに、強がって可愛くない言い方しちゃったなぁ…



