【*真紘SIDE】




階段を下りて、自販機の前にいる柊たちを見つけた。




「よぉ、さっきは面白ぇこと言ってくれたな」




なんて、本音は全然面白くなかったが。




「あはは、そうですか?」



「あぁ。
ずいぶん面白い冗談だったけど?」



「……冗談じゃないですよ?」




………やっぱりな。



だと思った。



けど、『彼女にしたい』とは言ったけど、



『好き』とは言ってねぇよな?



本気……ではないよな?




「お前、萌のことどう思ってんの?」




こんなこと聞かなくても、



答えは、何となくわかっていたけど…