【*綾斗SIDE】




「おい、綾斗…、先輩下りてくるぞ!?」



「いいよ。
ちゃんと話、したかったし…。」




俺は真紘先輩が階段を下りる音を聞きながら、小刻みに震えていた。



強がっていても、やっぱり先輩は怖い。



それに、真紘先輩は千尋先輩と違って、喧嘩っ早い人だ。



何をされるかわからない。



あぁ。調子に乗って、偉そうなこと言いすぎた……と深く反省。



そして、まだ少し震えていたところに、



真紘先輩はやって来た……。