「お前……、萌の何？」



「別に、ただ少し話しただけですけど？」




何なんだよ。



何だ、いちいちイライラさせることばっか言いやがって。



萌の何だって聞いてんだよ。




「俺的には、いずれは彼女にしたいんスけどね」



「………っざけんじゃねぇ」




結構イライラが募ってきた頃、



俺は１階に向かって走り出した。



いい加減、声だけだとコイツが調子に乗りそうで。



どうやらコイツは、面と向かって話さないとわからないらしい。



だから俺は、常時眉間にしわを寄せて、階段をズンズンと下りた。