「…………」




そんなだから…柊や千尋の方が萌に好かれるんだろうな…。



こんな嫉妬まみれで、醜い俺より…



一番大好きな人に八つ当たりしてる俺より…



いいやつなんか…いっぱいいるよな…。




「…………バカみてぇ…。」




誰もいない場所で小さく呟いた声は、静かに空気に溶けた。



そしてそのまま、片付けをサボって、俺は家に帰った。