【*真紘SIDE】







――これは、文化祭の日のこと。




「待ってください、真紘先輩!」



「………せぇ…、ついてくんな…」




――萌にひどい言葉を言ってしまった、あの後。





『柊の次は千尋かよ?最低だな』



………最低なのは…俺の方…。




「真紘先ぱ…「ついてくんなっつってんだろ」




俺が都合よくつくった彼女を睨み付けると、彼女は大人しく俺から離れていった。




……自分が嫌になる。



告白もしないで嫉妬して…



大好きなのに…泣かせて……。



傷付けたくないのに……傷付けてる…。