「千尋のことだから、どうせまたお世辞じゃねぇの?」 「もう! 文句ばっか言うならあげないっ!!」 「あー、悪かったって! だからちょうだい?」 あたしは真紘の反応にビクビクしながら、紙袋を渡した。 そして真紘は黙って袋の中身を取り出した。 「…………んだこれ…」 「す、ストラップだよ! 見たらわかるでしょ!?」 「そうじゃなくて… これ、ホントに萌のセンス?」