あたしはストラップの入った小さな紙袋を両手で大事に持って、またリビングにむかった。 「持ってきたよ」 「…………」 「真紘……?」 返事がないと思って、顔を覗き込んでみると、 何故か真紘は苦笑いしていた。 「どうしたの?」 「いや、よく考えたら、 今まで誕生日プレゼントって、まともなものじゃなかったなって…。」 「失礼な! 今回は千尋も喜んでくれたもん!」