「ちょっと二人とも…」



「………」



「………」




あたしが注意してみるも、



二人には聞こえていない様子。



いや、間違えた。



聞こえてるのに無視してるんだ。



だって二人とも、さりげなくあたしに背中を向けてきたから。




「はぁ…」




あたしは溜め息を吐いて、机の上に置いてあったカフェオレに手を伸ばす。



あぁー…飲みたいけど授業中だし…っ!



あたしは飲みたい衝動を抑え、途中まで伸ばしていた手を引っ込めた。



綾斗くんと話してたから飲む前に授業始まっちゃったんだよね。



まぁ、あたしも楽しく話しちゃったから悪いんだけど。