「真紘と付き合うなんて、
何か不思議だな……」



「何で?」



「だって…ずっと幼なじみだと思ってたから…。
この先もずっと変わらないって思ってた…。
でも…止められなかったんだよね。
好きって気付いたら…止まらなかった…。」




真紘の服の袖をキュッと掴むと、
真紘の腕が肩にまわってきて、あたしの体を抱き寄せた。




「俺は……すげぇ嬉しいけど?」



「………え?」



「萌が諦めなかったおかげで、こうなってんじゃん。」



「でも…真紘に彼女が出来なかったら、気付かなかったかもしれない。」