あたしはそう言って、隣の真紘に寄りかかる。 そして頭を真紘の肩の上に乗せて、 「真紘こそ…。 いきなりあたしがこんな風になって、嫌いにならない…?」 視線だけを真紘に向け、あたしは言った。 「こんな風?」 「うん…。 いきなり、その…、甘えたり…とか」 「ハハッ…、バーカ…。」 そう言って真紘はあたしの髪をそっと撫で、 「そんなの、余計に可愛いだけだって…。 嫌いになんてならない。 余計に好きになるんだよ…。」 愛しそうな目を、あたしに向けていた。