「温けぇ…」 「でしょ?」 「いや、萌の手が。」 「へっ!?」 不意打ちの笑顔はズルいっ!! それに…… こたつの中で、真紘の指があたしの指の間に入って、だんだん絡まっていく。 隣にいる真紘を、直視出来なくて、 パッと視線を逸らすと、 「萌……」 「えっ…―――――っ!」 真紘のもう片方の冷たい手が、あたしの顎をクイッと持ち上げ、無理矢理真紘の方に向かされると、 徐々に真紘の顔が近付いてきた。 ………そしてそっと、唇が重なった。