そしてギューッと強く抱きしめられる。 それが恥ずかしくて上昇する自分の体温と、 真紘の体温が、 冬の寒さを忘れさせるくらい、あたしの体を温めていた。 そしてそのまま、真紘の手があたしの肩に触れた時、 「冷たっ!」 「あ、悪い」 真紘の手が、酷く冷えていることに気がついた。