「ま、真紘?
どうしたの、こんな時間に――きゃあっ…!」




ドアを大きく開けて、真紘が家の中に入ってきたかと思ったら、



いきなり抱きしめられた。




「ちょっ……やだってば…っ!」



「ちゃんと別れてきたから。」



「…………え…?」




別れた…って……



あ、明日って言ってなかったっけ!?




「えっ…でも、明日って…」



「あぁ。……でも、いてもたってもいられなかったんだ。
早くこうしたくて……今日別れた。」



「………うん…そっか…。」




あたしは真紘の言葉を信じて、ギュッと抱きしめ返した。