幼なじみはパーフェクトツインズ





駅前に着くと、




「真紘先輩!」




例の女はもういた。




「悪い。」



「ううん…大丈夫です。」



「…………」




って…どうすりゃいいんだよ。



もう電話口で『別れたい』っつってんだぞ?



今さら会って、何を言えばいいわけ?




「あの」



「……な、何?」




言葉を探してる俺に、彼女が話しかけてくる。




「別れるって…冗談じゃないですよね?」



「ああ。」



「あの…じゃあ、最後にデートしてくれませんか?
そしたらちゃんと諦めますから…。」