【*真紘SIDE】 『え…?』 「だから…別れたいっつってんの。」 『そんな…納得出来ません』 「やっぱり好きな人のこと忘れらんねぇし。 しかも…その人と両想いになったからさ…」 『………』 俺は萌に手を振った後、 例の彼女に電話をかけた。 申し訳ないけど、 実はこの人の名前、知らねぇんだよな。 番号知ってんのは、むこうが勝手にかけてきたからで、 電話帳にも名前はない。 そんなやつと付き合う方が無理だったんだよ。