え?え? やだ……嫌いになった…? 「やだ真紘… 今の嘘だから、帰らないで…!」 「………」 あたしは真紘の服の裾を、クイッと引っ張る。 おかげで真紘は立ち止まってくれたけど… 「抱きしめるのも、キスするのも、ちゃんと萌と付き合ってからにする。 だから今日は帰らせて。」 と、言われてしまった。 「やだ……何で?」 「萌の言うとおり、こんないい加減なのはダメだ。 ちゃんと別れてからにする。」 「じゃあ…何で帰っちゃうの…?」 「………っ、わかれよ…」