「違うよ! あたし、真紘の彼女じゃないし!」 「………………は?」 真紘はあたしの発言に、眉間にしわを寄せている。 お、怒りたいのはあたしの方だよ! 「彼女…じゃねーの?」 「……うん。」 「…付き合ってくれるんじゃねーの?」 「付き合いたい…けど……」 「けど……何?」 「真紘……彼女いるじゃん…。」 「………あ。」 『忘れてた…』って言いながら、真紘は俯いた。 あたしは真紘から少し離れ、ベッドの上に置いてあったクッションを抱きしめた。