「萌のこと、小学生の時からずっと好きだった。
簡単に諦められないことくらい、わかってたのにな…」



「…そ、そんなに前から…?」



「…………悪い?」




ずっと前から、萌は人気があって、



いつも寄ってくる男共に嫉妬しまくってた。



俺のものになればいいのにって、ずっと思って…



やっと……届いたんだ。



だから…




「悪い…もっかい抱きしめさせて…」



「………うん…」




ずっと…感じてたい。



夢じゃないって…焼き付けたい。



そう思って、俺はまたギューッと、



愛しい萌を、力強く抱きしめた。