「俺…誕生日の日、ちゃんと行ったんだ。」



「……え?」



「俺が着いた時には、萌は寝てたけど…。
でも萌が…涙流して…『真紘の嘘つき』って言った時は……俺、何最低なことしてんだよって思った…。」




約束破って、寂しい思いさせて…。



彼氏には相応しくないって、そう思った。




「だから…文化祭でコクられて、いい機会だと思った。萌から離れようって…
でも……ダメみたいだ。」




だってこんなにも、



――――欲しがってる。