「――――いらねぇ」




そう…言われてしまった。







やっぱり…受け取ってもらえなかった…。



あたしが箱を見つめて俯いていると、







「どうせ、千尋にだけあげたら俺が可哀想だからって、“ついでに”作ったんだろ?

そんなもん、いらねぇから。」




違うのに。




「違うよ…これは……」



「別に言い訳とかされても、
もらう気はないから。」




話も聞いてくれない。



もう……いい……