後輩くんはまだ何かを言おうとしてたけど、
カフェオレがガコンッと落ちる音と、
チャリチャリンッというお釣りの落ちる音に気をとられ、ハッキリと聞こえなかった。
「あ、ごめん。もう1回言って?」
「えっ!?」
あたしがそう言うと、後輩くんはアタフタしだして、
「ごめんなさい…。
よく考えたら俺、すごい恥ずかしいこと言ってました…///」
「??」
後輩くんはその大きな手のひらで、目元を隠して黙ってしまう。
あたしはよくわからなくて首を傾げる。
するとチラリと指の隙間から覗いた後輩くんの目と、あたしの目があった。