「……真紘…」




渡せなかった、青色の蝶のストラップを、
あたしはギュッと握りしめた。



ストラップも、ケーキも、



あたしから真紘に届くことはなくて…




「……っ…」




つらくて……



あたしはストラップを握った手に涙を落とした。