「そっか。 じゃあカフェオレにしよ」 「あ、でも…」 「ん?」 後輩くんは言いにくそうに、それでもハッキリと、 「これ、だいぶ甘いですよ…?」 と言ってきた。 なんだ。そういうことか。 「あたし、これでも甘党なの。」 きっと、彼も甘党で、 だから、彼の言う“美味しい”が、 あたしにとって“美味しい”かどうかが不安だったんだな。 優しいな。 「そうなんですか? 俺も甘党なんです!」 うん、だろうね。