「この辺ならいいかな。」 「人少ないしね。」 校内のほとんどの生徒が体育館にいるみたいで、 中庭なんかだーれもいなかった。 「告白イベント、人気なんだね…」 「そうみたいだね。」 中庭にあるベンチを腰かけて、あたしたちはただ黙っていた。 すると千尋が、突然口を開き、 「真紘のこと、よかったの?」 って聞いてきた。