「そうだよね、幼なじみだもんね…」



「うん。
だから頼ってよ。」



「うん……」




真紘にそっくりな、千尋の顔を見ると、



安心するような、でも苦しくなるような…



複雑な気持ちだ…。




「でさ、萌…。
とりあえずここ離れない?」



「え?」



「俺、人前で告白断るなんて出来ないからさ…。出たくないんだ。
だからもう、抜けちゃおっか。」



「そうだね、あたしも抜けたかったんだ。」



「じゃあ行こっか。」




そう言ってあたしの頭を撫でた千尋は、



ふわっと優しい笑みを浮かべた。