それと入れ替わるように、 千尋が体育館から出てきた。 「えっ…あれ? 千尋…どしたの…?」 「……やっぱり泣いてた。」 「……あ…」 千尋にも、バレちゃってるんだな… 「えへへ…」 「無理して笑わなくていいからね?」 「………うん。 でもさっき、綾斗くんに話聞いてもらってたから…」 「えー、俺のこと頼ってよ。」 少しふてくされながら、千尋はあたしの隣に腰をおろした。