もう…誕生日プレゼントも渡せない… “幼なじみ”からのプレゼントなんかもう… ……いらないよね? 「綾斗くん…」 「何ですか?」 「このストラップ…あげる。」 それは…真紘にあげるはずだったもの。 でももう……いらないから…。 「……これは、俺に買ったものじゃないでしょう?」 「…………」 「俺は先輩の道具じゃないです。ゴミ箱でもない。 これは、真紘先輩にあげるものなんでしょう!?」 「………っ!!」 綾斗くんに肩を揺らされ、あたしは我に返る。