幼なじみはパーフェクトツインズ





あたしは無意識に、そう口走っていた。



だけどあたしは…『違う』とか、『無かったことに』とは、思わなかった。



だって……それがあたしの本音だったから。




「ごめん…ごめんね…、綾斗くん……」



「ううん…いいんです。
……あーあ、真紘先輩も、こんなに可愛い先輩以外の人をとるなんて、バカですよね」



「あたしは可愛くないよ!」



「ハハッ!やっと泣き止んでくれた。」



「あ……」




綾斗くん…



もしかして、あたしを慰めるために…?











「………ありがとう」




あたしはお礼の意を込めて、



ギューッと綾斗くんを抱きしめ返した。