――――――― どうしよっかなぁ、 カフェオレにしようかなぁ、 緑茶にしようかなぁ… 「うーん……」 あたしはササッと決められなくて、校内にある自販機の前に立ち尽くしていた。 すると、 「あの、すみません…」 「あ」 と、遠慮がちに1人の男の子が声をかけてきた。 スリッパの色が違うから、1年生の子だ。 「あの…、先、いいですか…?」 「へ?」 何のことやら?と思っていると、 あたしが自販機の前を陣取っていることを思い出した。 「あ、ご、ごめんね!」