―――――嘘…だ。



何で…?



『好きな子がいる』って、その子をフッてたじゃん…



ねぇ…何で?



……何で…?




「え……、あれ…っ?」




何で涙が出てるの…?




「……っ…」




真紘が、いつもの無愛想な顔で、女の子の肩を抱く。



やだ……よ…



あたしにしたことを、他の子にもしないで…。




「………っ…バカぁ…っ…」




あたしは体育館の外でうずくまった。