背伸びをして、ステージを見ると、 ゆっくり階段をのぼる真紘がいて…。 ――――タン、タン、タン、と。 その足音が聞こえるほど、辺りはフッと静かになった。 ただそんなのが気にならないほど、 あたしはずっと… ………真紘しか見ていなかったんだ。