「カッコいい~」 「あはは、ありがとう」 「ねぇ、一緒に学校行かない?」 「わりぃけど無理。」 「そっか~、残念」 洗面所で顔を洗っていると、外からこんな会話が聞こえる。 そしてすぐに、女の子の声が聞こえなくなって、 「おっせーんだよ、萌」 男の声が家の中に入ってきた。 声の主は、真紘だ。 「まだ平気でしょ? 毎回毎回女の子騒がれやがって…」 うるさくて寝れねぇっつの。 ホントはもっと寝てたいのにさ。