「ごめんな…
気付いてあげられなくて…ごめん」




俺が自分で言ったのに、



『誕生日は絶対一緒だ』って。



『俺は絶対破らない』って…。



自分が情けなくて、恥ずかしい。



萌が涙を流してることすら知らないで、
楓と遊んでた俺を殺したい。



知らなかったとか、俺のせいじゃないとか思ってる自分を殺したい。




「萌…ごめん……
ごめん…ごめん…っ」




俺はただ、ひたすら謝ることしか出来なかった――――。